新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」で国内初の市中感染が22日に確認された大阪府の3人のうち、1人は寝屋川市立小学校の教員だった。同市教育委員会は23日、同校の全児童にPCR検査を実施するなど対応に追われた。
男性教員が勤務する小学校は、教員のコロナ感染がわかった今月20日から臨時休校にしている。
市教委は22日、教員と接触のあった3学級の児童約100人の自宅に、PCR検査キットを配布。検査の結果、全員が陰性だったと23日に発表した。感染が判明している別の教員1人については、オミクロン株かどうかを調べている。
3学級の児童と全教職員に対しては、コロナ感染が陰性だった場合でも、14日間の自宅待機を要請しているという。
また、オミクロン株感染を受け、23日には教員が勤務する小学校の全児童にPCR検査を実施。保護者には学校がメールなどで連絡し、保健所や市教委の職員が約460人分の検査キットを同校の体育館で手渡しした。
自宅で子どもの検査をし、検体を持参した40代の父親は「来たるべきときが来たとは思うが、まさかうちの学校だなんて。他県にある実家に2年間帰れていないが、この年末年始も難しくなってしまった」と話していた。
市教委の担当者は「オミクロン株の拡大を保護者や地域の方が不安に思われないよう、検査を進めた」と話す。市立小学校の2学期の終業式は22日にあったが、この小学校がこのまま冬休みに入るかどうかは、全児童の検査結果を受けて検討するという。(新谷千布美)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル